私たちベルプランツは、就労継続支援A型事業所きららを運営し、障がいがあるなどの事情で働きづらかった人が農業で活躍できる場をつくっています。
F1レースが開催される鈴鹿サーキット、そのF1マシンを製造する世界のHondaは、私たちが住んでいる町の自慢のひとつです。鈴鹿市は自動車産業が有名な町ですが、実は日本有数の植木の産地でもあるのです。
そんな植木で有名な鈴鹿市の、生産量も品質も日本一のタマリュウ屋さん、それが私たちです。きららのメンバーが、日本一のタマリュウを支えています。
タマリュウは花壇や寄せ植えのアクセントによく使われる園芸植物ですが、タマリュウを一面に敷き詰めて植えると、それは美しい緑のじゅうたんが広がります。
でもある日、言われました。
「僕たちが作ったタマリュウは日本一だと言うけれど、一体どこで使われているの」
悲しいことに私たち生産者は、自分たちが一生懸命に作った農作物がどこで売られ、使われているのか、なかなか知るすべがありません。
この言葉をきっかけに「もっと目に見える仕事を作りだして、もっと仕事に誇りを持ちたい」「もっと面白い仕事を作り出して、もっと生きがい働きがいを感じたい」と動き始めました。
おかげさまで多くの方々とご縁があり、サービスエリアで伊勢志摩サミットPR用の花壇を作ったり、2020年東京オリンピック練習会場となる施設の屋根を深い緑色で彩ったりもできました。
どれもこれも自分たちが作ったタマリュウを使用しています。関係者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
ベルプランツという名称は、鈴鹿市の「鈴」を意味するBellと、「美しい」を意味するフランス語のBelle、そして丹精込めて育てている「植物」を表すPlantsから、美しい光景が広がる町をイメージして名付けました。
多様性を受け入れることが現代社会の豊かさだとしたら、働きづらい人たちの働き続けたい思いを応援することは、地域の皆様にとっての住み続けたい町づくりを叶えることにも繋がると信じています。
全国に誇る植木の産地をこれからも支えられるよう、そして、緑の潤いに包まれた都市がもっと増えるよう、私たちは、きららのメンバーと共に歩んでいきます。